泣いちゃいそうだよ(by渡辺美里)
この(先の)土日は、末娘達の某球技の高校総体県大会。
うちの末娘はまだ高校2年だが、スポ少時代の1つ先輩とバッテリーを組みたいと現在の高校を選んだ & 3年生が引退すると部員不足でチームが成り立たない、と分かっていたから、実質的には最後の大会。
プレーヤーは3年が7人、2年が2人のジャスト9人。
末娘が入学(入部)した頃から予想されてた、「他の高校生と違い、お前には2年しかない。他人より1年早く選手としてピークを持っていかなきゃならない。」
7人の3年部員は、全員が中学時代はショートで4番が集まった。(正確には投手1名)
推薦も無く、一応ナンチャッテながら進学校の端くれの高校。
推薦がなくなった今、こんなに揃うことは考えられないのだが、たまたま揃ったのだ。
元全日本のエースで女子オリンピックチームの帯同スタッフたった指導者(顧問)の下でプレーをしたいと、頑張って勉強した子、逆にもっと上の高校に入れたのに下げて入学した子達。
あと足りないのはキャッチャーだった。
上の娘もその高校の同じ部活をしていたので、末娘は中学時代から高校生に混ざってマスクを被らせて貰っていた。
そのお蔭か末娘は中学時代は県の選抜チームの末席を汚すことができ、顧問の構想どおりのシナリオ、「お前もウチの高校に来るんだろう!」
しかし、末娘の学年は、受験の失敗から部員が2人しか入らなかった。
その瞬間から、他人より短い2年間の青春を覚悟してきた。
プレーヤー9名、マネージャー3名で、末娘1年の秋の新人戦では県優勝できた。
プレーヤーが怪我した時には、マネージャーが不安そうな顔して外野手として立たされたこともあった。
痛み止を飲みながら大会に出たプレーヤーもいた。
部活練習でボロボロになり帰宅しバタンキューで、朝4時頃に起きて宿題をやっつける日々。
マネさんも含め12名で掴んだ全国大会(千葉、3月)だった。
そして今大会。うちの末娘も含め3名が故障を抱えたまま頑張った。
入ってくれた1年生5人は半年間の受験勉強期間で体力も技術も落ちていたから、この重圧下で責任を押し付ける訳にはいかない。
ここ2ヶ月、北関東の強豪私立と互角に戦い、昨秋の東北新人戦を優勝した岩手の高校からも、福島の帝K高校からも勝ってきた。
事前の山形新聞では県総体のV筆頭とまで買いて貰った。
でも勝負は水物。
失うモノが無いチャレンジャーと、勝たなきゃ!のプレッシャーの娘達。
準決勝、1:0でリードして向かえた最終回の2アウトからミスが連発して逆転負け。
負けた相手は、プレッシャー。
大泣きする部員。苦楽を共にしてきたマネージャーも大泣き。
泣き崩れる娘達を見ていると、親も涙が溢れそうで、涙を堪えようと上を向く。
空が青くて、それが なおのこと切なかった。