なんちゃって自作ルアーへの道(その1)

火だるま親父

2014年11月16日 06:19

釣りは、結果だけでなく、その前のプロセスも楽しいよね。色々な工夫や自作したり。

ルアーのハンドメイドに挑戦したことがある人、多いよね?!。


昔、僕もルアー(ミノーとジグ)をハンドメイドしたことがあった。

ルアーというには稚拙な、ゴミみたいな代物だったがw。


自作ジグは、ナツメ錘にワイヤーを中通しし両端を輪にしてアイを作り、錘をハンマーで叩いて成形し、更に樹脂パテを盛って削って。

昔、百均店で売っていた板ガム状のエポキシ樹脂パテが重宝した。

A・Bの2種類の板ガム状のものを同量切って捏ね混ぜると、硬化開始する30分間くらいは粘土状のままで成形可能。

それでいて、一晩でカッチカチになり、硬化後はヤスリ掛けもOK。

表面に、アルミシート張って、ウレタンコートにドブ漬けし、周囲の縁(フチ)を百均店のマニキュアで一周ぐるり一筆書きw。

「今回は “お試し” これでいいや。次から “本気” で作るから。」と、やっつけ仕事。



“いい加減” な試作ハンドメイド・ジグにネーミングするのだ。

将来の販売の可能性を見据え、三歩も四歩も先を行く!(何の先だw。)

ベンチャー・ルアービルダーは、自作ルアー名人の延長線上から起業されるのよ!!多分ね。


名人の釣れる非売品ルアーが評判になって、人気に背を押され発売開始ってね。

まあ、僕も、最初はリーマンとの二足のわらじだなwww。


ジグのネーミングは、“ジャマイカ”シリーズに決定。

「君を“ジャマイカ壱号”と命名する!!」。

ジャマイカの由来は、「・・じゃあ、まあ(これで)、いいか・・(試作だし)」なのは周知の事実w。



試作ジグ“ジャマイカ壱号”のスイムテストで、11月上旬の湯野浜サーフに向かう、当時、転勤で鶴岡に住んでいた&まだ若かった僕。


テキトー過ぎるクオリティーに“あくまでスイムテスト”と割り切っていたのだが、そこは釣り人の性、磯と砂地が混ざった湯野浜サーフの南端で沖の沈み根を攻める。


これまで、あの沈み根に何個のジグが殉死したか・・・。帰らぬジグとなった彼らを思い出すと、目頭が熱くなった。

でも、今回は自作の試作ジグ。壱号も殉死の覚悟は出来ているはず(&僕も懐を気にせずに)沈み根を攻められる。



テストで、飛距離、引き抵抗を確認していたら、数投目に“ズン”。

「・・、こんな いい加減なジグで・・、釣れるんだ・・。しかも、ゴーマル・・」






十年以上も昔。僕が学んだのは、「イワシが寄っていれば、限りなくゴミに近い物体でもヒラメは出る!」だった。



HJJP(ハンドメイド・ジグ“ジャマイカ”プロジェクト)は、その年の初冬に試作の第拾号が制作されたのを最後に、誰に惜しまれることもなく、ひっそりと幕を閉じた。

プロジェクト閉鎖の理由は、ダイソーからエポキシ樹脂パテが姿を消したからだった。




次回「なんちゃって自作ルアーへの道(その2)
   ~~ゴミみたいなミノー改め、ゴミみたいなシンペン~~」


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