なんちゃって自作ルアーへの道(その2)

火だるま親父

2014年11月17日 18:55

~~なんちゃって自作ミノー改め、なんちゃってシンペン・・の巻~~


自作ジグを試作し、ソッコーで挫折した年の冬、僕は懲りずにミノーの自作を始めた。

だって、冬は釣りが出来ないんだもんね~。



3mm厚のバルサ材を両面テープで4枚張り合わせミノーに型取り、一旦バラして内側のバルサ2枚に穴をあけシンカーを埋め、ワイヤーを貫通させ再び張り合わせる。

深夜のウレタンコートへのドブ漬け、ペーパー掛け。

アパート近隣住民から有機溶媒の臭いで苦情が出ないようにしないとね。



塗装用に圧縮エアー缶を使った簡易エアブラシ・キットも買った。

簡易エアブラシやコート剤etcで、総投資は約8千円。

一冬で自作ミノー(90~110mm)を約10個制作したので、ざっくり1個当り800円程度だったことになる。


50個も作れば、1個当り200円以下かな?とは思ったけど、自作ミノーが使い物にならなかった場合、“ゴミの量産”になるので、まずは10個程度にしておいたのだ。

自作ジグは“ジャマイカ”とネーミングしていたが、今回のネーミングは・・・・。

考え抜いた結果、自作ミノーは“Murofusi(ムロフシ)”シリーズと決定した。

由来は、“投げやり”に作ったから。ナゲヤリからヤリナゲ??


え?「室伏選手は、やり投げじゃなくてハンマー投げ。競技を間違ってる。」ですと?

いやいや、そのツッ込みが入るのも計算済みのネーミングw。



冬に自作したミノーだが、当時、僕はサクラマスの年券を買い、毎日、出勤前&退社後に赤川で修業していたため、春になってもスイムテストが出来ずにいた。


え?「赤川で自作ミノーをキャスト出来たんじゃないか?」ですと?!

いやいや、赤川でのサクラマスは厳しく敬虔な修業。

“なんちゃって”のキャストなど、飛んでもハップン。バチが当たるよ~。




GWを過ぎ、僕は、ようやく自作ミノーのスイムテストを最上川河口部で行ったのである。


「・・・・。」


流石はバルサ・ルアー。泳ぐ!ワザとらしい程のウォブリング。

クネクネと素晴らしい腰振りモンロー・ウォークのウォブリング。ワザとらし過ぎるw。


しかしだ・・、致命的に飛ばない・・・。

軽量で固定ウェイトだから仕方が無いといえば仕方が無いのだが、日頃、重心移動システムのぶっ飛びルアーをブンブンさせているので、オハナシニナラナイ・・・。


「・・・・、そうだ!ルアーを割ってウェイトを追加!!」



ドーピングが行われたMurofusi。

翌週、再び最上川河口でスイムテストを行ったが、ウェイトが増えたMurofusiは泳ぎが悪くなり、しかも飛距離は相変わらず残念・・だった。


「・・・・、ウェイトが中途半端か・・・。そうだ!ウェイトを パなく 追加!!空気抵抗の元のリップ撤去!!」




もはや、ドーピングを超えた人体改造。既に別人に変わり果てミノーとは呼べないMurofusi。

更に翌週、またもスイムテストで最上川河口左岸を訪れたところ、突然、最上川からの川水と海水の境目にナブラが立ったのである。

完全にスイムテストのつもりでフックすら付いていない。慌ててフロントにアシストフックを付けキャスト。



人間、真面目に生きていると神様がご褒美をくれるのであろう。数投目で“ググン”。

「・・・、こんな 投げやりでゴミみたいなルアーで・・・、釣れるんだ・・・。」





十年以上も昔。僕が学んだのは、「イワシベイトのナブラには、限りなくゴミに近い物体にもシーバスは出る!」 & 「お利口さんにしていると、神様がナブラに出会わせてくれる!」だった。




あれから十年超。僕はアラフィフになった。

リーマンを辞して起業するか、否か。55歳までにその判断をしなくては。

できれば、新興ルアー・ビルダーの社長になり、ゴミみたいなルアーをバンバン売って、ウハウハの左うちわで夜の街で「シャチョウサン!!シャチョウサン!!」とチヤホヤされたい。。。



だから今年の早春、エポキシ樹脂でジグミノーの試作を始めた。

凹型を取って、硬化剤を添加した樹脂を流し込むスタイル。

現在は忙しくて休止中だが、釣りOFFシーズンの真冬には試作を再会するのだ。




まずは、Road to ウハウハ の第一歩なのだ~~。


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