風雨、時々曇り、後、晴れ。後、涙。

火だるま親父

2017年06月05日 20:00

この週末(先週)、高3末娘の高校総体、庄内で。

どの高校も3年生は6年間、うちの末娘はスポ少から8年間の競技人生の最後の大会。

高校卒業したらプレーの機会は無いから、多分、人生最後の大会。



元全日本選手の顧問の下でプレーをしたいと高校を選んだスポ少の先輩。

その先輩とバッテリーを組みたいと同じ高校を選んだ末娘。

しかし、末娘の学年は、受験の失敗から部員が2人しかいなかった。

なので、先輩達が引退すれば人数不足でチームが成り立たない・・・。


その瞬間から、他人より短い2年間の青春を覚悟してきた。

入学時から先輩達が3年生(末娘が2年生)の時がピークだと覚悟していた。

気さくだが、練習には厳しい顧問の元、幾度も涙を流しながら、プレーヤーとしても人としても成長させて貰った。


そして、2年生の秋の新人戦で先輩達と、プレーヤー9人というギリギリの人数で頂を掴み、一緒に全国選抜大会にも行かせてもらった。


なので、先輩達が引退した去年6月で、末娘の”本当の青春”は終わっていたのかもしれない。




今年の高校総体は、新1年生部員を入れて単独チームとして、やっと出場出来た。


なので、僕も奥様も「負けて当たりまえ!」と言い聞かせて総体の応援に望んだ。


当たりまえなのだから、負けても悔しくない、娘達が泣いても もらい泣きしない!!!
そう言い聞かせて。


雷雨、強風、風雨に翻弄されて3日間(金~日)。


順延に順延を重ね、4日目の本日(月)、ようやく晴天を迎えての試合。


結果は1点差での負け。


1年も前から覚悟していた筈なのに、涙する3年生2人。


それを見て、思わず もらい泣きの僕達。


3年生がどれだけ努力してきたか知っているからこそ、娘達の涙が心に刺さった。


しかし、球技種目を問わず ”負け”で幕を閉じるのは、トーナメントの宿命。


負けずに終える事が出来るのは、優勝する1校のみ。

残りは早晩、負けて幕を閉じることになる。


そう分かってはいても、切ない。


あまりに切ない。


4日ぶりの晴れ間に、鳥海山が綺麗に映えてた。


一時、部員不足で連合チームを組んでた ”仲間” 。奇しくも同じ日に負けたた者同士。

表面上、親より早く立ち直ったのは娘達だった。





”仲間”の顔で、一時、忘れられる悲しさ。

でも、きっと時間とともに虚しさが再び襲ってくるのだろう。


そして、抜け殻になった3年生をも、その保護者をも、
救うことが出来るのは時間だけなのだろう。



明日の朝、少しだけ割り切れて目覚められることを切に願って。


そして、全てのことに「ありがとう!!」


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