ちょびっと哀愁

火だるま親父

2014年11月21日 20:27

11/19(水)の退社後、車中泊での翌朝出勤前までの修行に海へ。


子の親離れという悲しい現実に向き合うには、何かに打ち込む必要があった。

僕は何を生き甲斐に、どう生きていけば良いのだろう。

7月に娘達が部活を引退。

僕は心に穴が空き、10月から10年ぶりに真面目に釣行を再開した。

週末のジョギング、家庭菜園、平日は週1ペースでの釣行。

手にしたロッドとリールをバットとグローブに持ち替え子供達と過した10年間、寂しさを感じたことなど無かったのに。

再び、ロッドとリールに持ち替えても、充実感が及ばない。

まだイマイチ、心の隙間が埋め切れていない感覚。

それは、僕が欲張りなせいでもあり、それだけ子供達との時間が大きかったということでもある。



でもそれも仕方がない。
時が心を埋めてくれるまで、僕は、ただひたすらに竿を振ったり、ジョギングしたりするしかないのだ。



11/19(水)夜、河口近くのサーフで2時間、西方に向かってロッドを振った。

途中、高3の娘に、「短大の推薦入試合格おめでとう!」のメールを送信。

家でお祝い会なんてしたら、子離れの決意がぐらついてしまう。

そんな日だからこそ、独りで海に向かいたかったのだ。




11/20(木)、4時から同じサーフでキャスト。

曇りの前夜と違い、雲の切れ間から綺麗な星が顔をのぞかせる。

今は冬の星座だろうか。

風で雲が動いて、星空の表情が絶え間なく変わる。
流れ星!思わずため息。


誰もいない暗いサーフで、「君の知らない物語(アニメ“化物語”のエンディングソング)」を口ずさむ。

アラフィフにもなってアニソンとは、誰かに見られたら、ただの痛い親父だ。



釣れなくても、当りがなくても、海にキャストしているだけで、何か気持ちがゆったりとして来る。

まったりとしながらも豊かな時間。



明るくなって、出勤時間が近づいた時、ようやくサゴシが釣れてくれた。

「・・そうだ!心の隙間は、釣り魚を肴に酒を飲めば満たしてくれるな!!」

それから出勤リミットまでの15分間、目の色を少しだけ変えてキャストしたのは、誰かから見られてはいた。



鳥海山は、すっかり雪化粧。




目標まであと(年内)修業6回。


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