「撃って良いのは、撃たれる覚悟のあるヤツだけだ!」
コードギアス第一話、銃口を向けられたルルーシュのセリフ。
(他人の命を奪おうとするなら、相応の覚悟はあるのか?)
「魚にフッキングして良いのは、自分の手にフッキングする覚悟のあるヤツだけだ!」
昔、川鱸のハンドランディングでフックを手に突き刺し、深夜の日本海病院に駆けた釣友T氏が、言ったとか言わなかったとか。
(釣友のシクジリをブログネタ。ゲス顔。)
何はともあれ、「まだ早い」、「風邪が」と理由をつけ、今年まだ一度も竿を握っていなかった僕だが、そろそろ覚悟を決めて現場に出なければ・・・。
竿を振り続ける覚悟の無いヤツに、魚が釣れるハズがないのだから。
第一話、「魔神が生まれそうになった日」
そんな ある日の夜、絶妙過ぎるタイミングでanboxさんからアジング情報をいただく!!
モチのロン!
二つ返事で甘えさせていただき、翌日の出撃に備えてタックル準備を始めたが、半年ぶりのアジング。
手持ち在庫のJHが・・・、ワームが・・・少な過ぎる・・・。
anboxさんは、有効なワームカラーやJHの重さ、アクションも教えてくれたのだが、そのカラーが・・・、その重さが・・・無い・・。
仕方がないので、翌日は出撃を見送って、物資調達に専念することにした。
翌々日、僕は勇んで現場に向かった。
ライトの鬼神anboxさんから、ポイントもワームカラーもJHの重さもアクションも、全てピンポイントで教えて貰っている。
これで釣れないハズがない!
しかし、開始1時間。
未だに、僕のワームに構ってくれる生物は現れない。
アジが居ないのか? それとも居るのに誘えていないのか?
居るのに誘えていないのなら、メソッドを変えるか?!?!
疑心暗鬼になった僕が、教えてもらったメソッドを変えようか?!
と考え始めた頃、ようやく、ブルッとワームをついばむ様なアタリが出始める。
も、乗らない。
しかし、僕は、聖ブリトニー帝国の皇子、ルルーシュ・ヴィ・ブリトニア。
お膳立てしてもらったからには、意地でも手ぶらで帰るわけにはいかない。
「ルルーシュ・ブリトニアが命ずる!釣れろ!」
ギアスを発動して、ようやくヒットさせた1匹目。
ライトロッドに0.3号のラインで楽しむ、半年ぶりのアジの暴れる手応え。
緩めのドラグを滑らせながら抵抗する中アジ。
「たっのすっい~!!(楽しい!!)」
群れが入って来たのか、それからは1キャスト1バイト状態!
(1バイトとは言ったが、それをフッキングさせたとは言っていない(爆)。)
バイトの2回に1回は合わせそこなっているので、2キャスト1ヒット状態!
しかも、釣れるアジの大半が20cm級。
(最大で27cm。)
「たっのすっい~!!(楽しい!!)」
昨秋まで、単身者が食べられる量を釣れば止めていた僕だが、今年は違う。
何故なら僕は、「ナナリーの為なら魔神にすら成ってやる!!」と誓ったから。(謎)
と、ここで「ドン、ジ~ッ~、プン」
今日一(キョウイチ)のアジに、リーダー結束部からラインを切られる。
そして、30年前に死んだばあちゃんの言葉を思い出した。
「人間、真面目に生きていれば良いこともあるべ。例えば、突然、尺アジが掛ったりどがな。」
「ばあちゃん! 今の尺アジだったんだっけべが?!(尺アジだったんだろうか?)」
更に、死んだばあちゃんの“別の言葉”をも思い出した。
「あどな!リーダーば忘れでダメだぞ!」
「ばあちゃん! ごめん、あだい言わっだのに、リーダーば忘れ出来たっけは・・・。
(あんなに言われたのに、リーダーを忘れてきてしまった。)」
突如訪れるゲームセット。
(唄:井上陽水 「リーダーが無い」)
帰宅後、一番デカイ「How Big!!(※)」を掴んでみる。
・・・・と言うか、この掴み方(シコ握り)「ダメ! 絶対!」
※:How Bigとは、昔、洋ピン(洋物ピンク)ビデオでパツ金チャンネーが叫んでいたセリフ。